株主・投資家情報 | IRイベント | 決算説明会

[ 2019年3月期 通期 決算説明会 ]Q&A

Q1. 2020年3月期通期見通しの売上1兆4,200億円のうち、上半期が何%を占めると見ていますか。また、2019年3月期第4四半期から2020年3月期第1四半期にかけて、売上がどう変化する見込みか教えてください。
A1. 上半期が40%後半、第1四半期のみで約23%と見ています。受動部品は、主にMLCCとインダクタ関係が伸び、2019年3月期第4四半期から4%~7%程度増加する見込みです。センサ応用製品は、主に磁気センサ、MEMSセンサが伸び、10%~13%程度増加する見込みです。磁気応用製品は第4四半期から売上がさらに減少し、15%~18%程度減少する見込みです。HDD組立数量大幅減とヘッド出荷数量減の影響を見込んでいます。マグネットはほぼ横ばいの見込みです。エナジー応用製品は16%~19%程度増加する見込みです。電池は第4四半期に季節性の影響などによって売上が減りましたが、中国向け新製品の立ち上がりなどにより、増加すると見ています。
Q2. 2020年3月期において全社営業利益をどのように伸ばす見込みですか。
A2. 受動部品とエナジー応用製品は、売上増加に応じて営業利益が増加する見込みですが、売上増加自体を大きくは見ていません。前期の赤字部分の改善などにより、全体で約122億円の増加を見込んでいます。
Q3. 2020年3月期の設備投資の用途を教えてください。
A3. 設備投資見込み2,000億円の50%弱を電池に投資していこうと考えています。主に非スマートフォン分野における拡大を狙った投資で、今後継続して増やす見込みです。全体の20%強が受動部品への投資で、MLCCの生産能力は継続的に伸ばす計画です。残りの約30%がヘッド等その他の製品への投資です。MEMSセンサはファブレスですので大きな投資はせず、開発投資を中心に行っていきます。
Q4. 中期的な成長のためにも電池と受動部品に投資するとのことでしたが、投資後の姿をどう考えていますか。
A4. 中期経営計画目標として、2021年3月期の売上高1兆6,500億円、営業利益率10%以上を掲げており、その達成のために特に電池への投資が必要となります。スマートフォン向けのみで電池事業を伸ばすことはできないため、大きなポテンシャルのあるミニセルに注力していきます。ミニセルは、Time to Market、Time to Volume、Time to Qualityが非常に重要なマーケットで、ATLの強みはそこにあります。今までのスマートフォン向けのビジネスモデルを活かせることが大きなポイントです。アクセサリや、ウェアラブル、ゲームなどがワイヤレス化すると、デバイスの電力供給源は電池となりますので、そこを狙っていきたいと思っています。もう一つ注力する分野はパワーセルです。この中期経営計画期間中には売上が大きく伸びはしないものの、家庭用のESSなどがエネルギートランスフォーメーションに貢献してくると見込んでいます。今期はパワーセルを安全に量産するための基礎的な投資を進めていきます。また、電池はパック製品の需要もあります。インド等を中心にパックで納入する市場も増えてくると見ていますので、それに対する投資も考えています。これらの投資によって、売上目標1兆6,500億円のうち、電池が大きな割合を占めるようになると見込んでいます。
受動部品については、車載向けのMLCCを確実に増産していきたいと考えています。また、TDKがあまり強くないパワー系のインダクタで橋頭堡を築き、自動運転関連を含めた自動車の世界において受動部品で収益を上げていきます。現時点で受動部品の売上の約4割が車載向けですが、中長期的には5割以上まで伸ばすことを目指しますので、そのための品質投資をしていかなければならないと思っています。
Q5. 今期売上に貢献してくると期待している新製品があれば教えてください。
A5. エネルギー応用製品では、2年前頃から大型でハイパワーの電池の開発を進めていましたが、ようやくそのプラットホームが完成し、現在サンプルを出荷しています。現時点ではボリュームは小さいですが、第3四半期頃から量産を開始する見込みです。
受動部品では、ピエゾ応用製品に期待しており、すでにPZT素子をスピーカーやハプティクスの素子として使用しています。今期の売上高としてはそれほど大きくは伸びませんが、着実にアプリケーションが増えると見ています。また、形状記憶合金のOISが間違いなく売上に大きく貢献してくると思っています。
センサ応用製品に関しては、市場投入が遅れた超音波指紋認証センサに期待しています。また、売上高としては小規模ですが、2018年に買収したChirpの近接センサの量産出荷を3月より開始しました。VR向けなど色々な用途があり、今後拡大していくと見ています。大気圧センサは、主にIoT、ウェアラブル向けに立ち上げていきたいと考えています。
Q6. 今期の計画を立てた時点と4月後半を比較して、例えばHDDヘッドでニアライン用の立ち上がりが見えてきたり、中国スマートフォンの見通しが想定より上向いてきたりと、事業環境において変化があるのではないかと思いますが、いかがですか。
A6. 事業計画を立案した2月は非常に悪い状況で、受動部品を中心に4月、5月の出だしもかなり厳しい印象を受けており、今回の見通しも計画段階から少しマイナス方向に修正しています。一方で、車載向けでOEMに納入している部品等は6月頃から徐々に戻ってくる気配を感じています。HDDはあまり上振れするとは見ていませんが、ヘッドの在庫がある程度減少すれば戻ってくるだろうと見込んでおり、想定より少し早く立ち上がってくる印象を受けています。また、中国の大手スマートフォンメーカーは非常に勢いがあり、全体の悲観論とは対照的に、新しいデバイスや技術に対する要望が強く、期待が持てると見ています。2月に非常にネガティブに見ていたより、プラス方向もあると認識しています。
Q7. 2020年3月期におけるMLCCの売上伸び率の見込みや、顧客在庫の認識について教えてください。
A7. MLCCの売上の伸びは約10%を見込んでいます。一般コンと呼ばれるコモディティ製品については、中国の代理店などにおいて在庫が過剰にあると認識していますが、当社が主力としている車載品質製品に関してはまだタイト感があり、在庫が余剰にあるとは認識していません。
Q8. 2019年3月期の期初予想で、センサ応用製品の売上は前期比約30%増と説明がありましたが、実績は微減となりました。2020年3月期に約30%増える見込みとのことですが、どのように実現するのか説明してください。
A8. 2019年3月期において、特にスマートフォン向けの売上を大きく伸ばす見込みでしたが、新製品の開発遅れや既存製品の下振れ等により伸ばすことができませんでした。今期の売上増額見込み分のうち3割が車載向けで、この点が前期との大きな違いです。TMRセンサはモバイル向けで用途拡大を見込んでおり、新規の量産の案件がほぼ確定しています。また、自動車市場向けの圧力センサも継続して売上を伸ばす見込みです。モーションセンサは車載のインキャビン用の出荷が前期に始まり、引き続き売上に貢献する見込みです。また、前期を通じて顧客基盤の拡大を進めてきましたが、特にモーションセンサが伸びてきます。マイクロフォンは非常に幅広いアプリケーションへの採用を見込んでいます。指紋認証センサは前期の反省を踏まえ、下半期に立ち上げていきます。これらによって下半期中に実業で黒字転換し、通期で売上3割増加を実現していきたいと考えています。
Q9. 今期電池の売上をどのように増やす計画ですか。
A9. スマートフォンのマーケット自体は横ばいと見ています。売上も大きな変動は見込んでいませんが、一部の大手スマートフォンメーカーの受注が今期回復する見込みで、この部分を増加要因として見ています。また、ミニセルの受注を多くいただいています。ミニセルはウェアラブルを中心に複数のアプリケーションがあり、増収を見込んでいます。
Q10. 中国スマートフォンが減速していますが、電池の在庫状況を教えてください。
A10. 2019年3月期第4四半期に注文が大きく減り、一時的な在庫はありましたが、この第1四半期に受注が増えてきていますので、在庫が過剰にあるという状況ではありません。ミニセルはタイトな状況が続いており、一時的な在庫の増加もありません。

Recommendations

PAGE TOP