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[ 2020年3月期 第2四半期 決算説明会 ]2020年3月期 上半期連結業績概要

常務執行役員 山西 哲司

常務執行役員 山西 哲司

山西でございます。本日はご多忙のところ、当社2020年3月期上半期決算説明会に多数お集まりいただき、誠にありがとうございます。それでは私から連結業績概要についてご説明します。

2020年3月期 上半期決算のポイント

2020年3月期 上半期決算のポイント

まず決算のポイントですが、当第2四半期に入り米中貿易摩擦の影響が本格化し、中国はじめ世界経済減速の傾向が続き、実態経済への影響がより深刻な状況となり、当上半期の売上高は前年同期比で▲2.1%の減収となりました。一方営業利益は前年同期比10.6%の増益を確保、税引前利益、当期純利益とも半期、四半期ベースで過去最高を更新することができました。
需要動向は第1四半期と同様の傾向が継続しました。ICT市場向け売上はスマートフォン向けを中心に販売が好調に推移し、二次電池がスマートフォン向けに加えウェラブルやタブレット向けの販売が拡大、収益も大きく向上し全社収益を牽引しました。また高周波部品の販売が5G基地局向けに増加、MEMSセンサやTMRセンサもスマートフォン向けの売上を着実に拡大しました。
一方、自動車市場および産業機器市場向けは、中国をはじめ世界的に需要減速傾向が継続し、期初想定を下回る需要水準で推移し、前年同期比で売上が減少しました。その結果、高周波部品を除く受動部品セグメントにおいて前年同期比で減収となり、受動部品セグメント全体で減益となりました。またセンサ応用製品セグメントも、温度センサ、ホールセンサといったコンベンショナルなセンサを中心に自動車市場向け販売が低迷し、センサ応用製品セグメント全体で減収・減益となりました。
下半期においても景気回復は期待できず、世界経済の先行き不透明感が継続する前提に立ち、成長戦略に基づく施策をさらに加速し収益向上を目指してまいります。
なお、すでにお知らせしていますQualcommとの合弁会社RF360 Holdings Singaporeの持分49%を売却するオプションを予定通り8月30日に行使し、9月16日付けでその対価約1,245億円の入金が完了しました。その資金についてはInvenSense等のM&A実行のため先行調達した借入金の返済に充当し、財務体質強化に活用しています。

2020年3月期 上半期連結業績概要

2020年3月期 上半期連結業績概要

次に業績概要ですが、売上高は7,070億円、前年同期比▲149億円、▲2.1%の減収、営業利益は688億円、前年同期比66億円、10.6%の増益、税引前利益は686億円、当期純利益は449億円、1株当たり利益は355円81銭となりました。
当期の平均為替レートは、対ドルで108円74銭、1.4%の円高、対ユーロで121円51銭、6.5%の円高となり、この結果為替変動による影響額は、売上高で約200億円の減収、営業利益で約20億円の減益となりました。
為替の感応度は、営業利益で円とドルの関係において1円の変動で前回と同様年間約12億円、円とユーロの関係において約2億円と試算しています。

上半期各事業の状況(受動部品事業)

上半期各事業の状況(受動部品事業)

続いて、セグメント別の状況についてご説明します。
当期よりインダクティブデバイスの一部製品をその他受動部品へ組み替えており、インダクティブデバイスの前期上半期の売上が▲45億円減少、営業利益が▲10億円減少しています。
受動部品セグメントの売上高は2,001億円、前年同期比▲11.0%の減収、営業利益は218億円、前年同期比▲28.3%の減益、営業利益率は10.9%となりました。セラミックコンデンサは自動車市場向けおよび基地局向け等のICT市場向け売上が増加した一方、代理店向け販売が在庫調整の影響等で減少し、セラミックコンデンサ全体の売上は微減となったものの、高付加価値製品の販売が増加したことで平均売価がアップし増益を確保、収益性も若干ながらさらに改善しました。高周波部品は5G需要の立ち上がりに合わせ基地局向け等の販売が増加してきており、増収を確保しました。
一方、他の受動部品の各事業においては世界経済減速の影響を大きく受けました。アルミ電解コンデンサ・フィルムコンデンサは第1四半期と同様に自動車市場向けや再生エネルギー向け等の産業機器市場向け売上減少が影響し減収・減益。インダクティブデバイスや圧電材料部品・回路保護部品においても自動車市場、産業機器市場における需要減少の影響を受け減収・減益となりました。

上半期各事業の状況(センサ応用製品事業)

上半期各事業の状況(センサ応用製品事業)

センサ応用製品セグメントの売上高は389億円、前年同期比▲1.5%減収、営業利益は▲125億円の赤字、前年同期から▲30億円の減益となりました。InvenSense買収関連費用は前期から▲1億円減少の約27億円が含まれています。
世界経済減速の傾向が続く中、今後の成長を大きく期待しているTMRセンサやMEMSセンサ、圧力センサについては、新規アプリケーションや新規得意先への売上が着実に増加した一方、温度センサやホールセンサといったコンベンショナルなセンサにおいて、自動車市場や産業機器・HA市場における需要減少の影響を大きく受け減収傾向が継続し、センサ応用製品セグメント全体では減収・減益となりました。
事業別では、まず温度・圧力センサにおいて温度センサが減収となった一方、圧力センサが自動車市場向けに売上を拡大し、温度・圧力センサ全体で売上・営業利益ともに前年同期比で微減となりました。磁気センサは、TMRセンサがスマートフォン向けにおいて、従来製品に加え、新規アプリケーション向け製品の販売が増加、さらに車載向けの販売も増加し収益性も大きく向上、一方ホールセンサは自動車市場向け売上が大きく減少し、磁気センサ全体では減収・減益となりました。MEMSセンサにおいては、モーションセンサは大手得意先への売上が増加したことに加え、MEMSマイクロフォンはスマートフォン向けやIoT機器向けの売上が増加しましたが、MEMSモーションセンサの量産化に向けた開発費の増加や製品構成比率の変化により、前期から赤字が拡大しました。

上半期各事業の状況(磁気応用製品事業)

上半期各事業の状況(磁気応用製品事業)

磁気応用製品セグメントの売上高は1,100億円、前年同期比▲24.6%減収、営業利益は67億円となり前年同期比52.3%の増益、営業利益率は6.1%となりました。
HDDヘッドにおいては、主にパソコン向け2.5インチ用ヘッドの需要減少で前年同期比約▲13%販売数量が減少、またHDD組立販売が前年同期から半減し、全体で約▲28%の減収となりました。HDDサスペンションの売上は、付加価値の高いμDSAタイプの製品構成比率が増加し、平均売価上昇による売上押し上げ効果がありました。またサスペンション応用製品はICT市場向けの販売が拡大したものの、HDDサスペンションの販売数量が減少し、全体では▲20%の減収となりました。HDDヘッド・HDDサスペンション全体の営業利益は、販売数量減少の影響により減益となりましたが、付加価値の高いニアライン向けHDDヘッドやμDSAタイプサスペンションの製品構成比率の増加、さらに拠点の再編による生産体制の効率化を進め、前年同期と同水準の収益性を維持しました。
マグネットは風力発電向けや産業用ロボット、工作機械向け等産業機器市場向けを中心に売上が約▲13%減収となりましたが、営業利益は自動車市場向け製品の生産効率向上施策の効果も出てきており、前年同期の減損損失▲47億円を除いた実質ベースと比較し、改善しました。

上半期各事業の状況(エナジー応用製品事業)

上半期各事業の状況(エナジー応用製品事業)

エナジー応用製品セグメントの売上高は3,182億円、営業利益は690億円となり、前年同期比13.5%の増収、27.1%の大幅増益、営業利益率21.7%と収益性も向上しています。
二次電池は中国スマートフォン市場向けの販売が前年同期並みに推移した一方、その他地域の大手得意先向け販売が好調に推移し、スマートフォン向け全体の売上が大幅に増加、またタブレットやノートパソコン向けも堅調に推移、さらにワイヤレスイヤホン等ウェラブル向けミニセルの販売も大きく増加しました。増収効果に加え、製品構成の好転や生産数量ピークを迎えた稼働益、また数量拡大に合わせたさらなる生産効率改善効果が相まって、収益も大きく拡大しました。
産業機器用電源は景気減速の影響を大きく受け、半導体製造設備や計測機器等の産業機器市場向けの売上が減少し、減益となりました。

営業利益増減分析

営業利益増減分析

続いて、営業利益の増減分析です。66億円の増益の要因ですが、受動部品の売上減少による減益の一方、二次電池の増収により約40億円の増益となりました。HDDヘッド、二次電池を中心とした売価値引きで約▲77億円の減益影響がありましたが、受動部品のモノづくり力向上施策や二次電池のさらなる生産効率改善による合理化コスト改善効果約101億円によって吸収しました。前期第2四半期に実施した約47億円の減損等構造改革効果として約11億円、InvenSense買収関連費用の減少で約1億円の増益効果となりました。二次電池の事業拡大に伴い管理費および開発費が約▲37億円増加し、為替変動による減益約20億円を含み66億円の増益となりました。

2020年3月期 第2四半期連結業績概要

2020年3月期 第2四半期連結業績概要

続いて、当第2四半期の連結業績概要についてご説明します。
売上高は3,702億円で前年同期比▲2.3%の減収となりましたが、営業利益は前年同期比19.3%増の439億円、税引前利益439億円、当期純利益294億円となり四半期ベースでも過去最高を更新しました。営業利益率は11.9%となり、収益体質も大きく改善しました。

セグメント別四半期実績

セグメント別四半期実績

続いて、当期第1四半期から第2四半期のセグメント別売上および営業利益の増減要因についてご説明します。
まず受動部品セグメントの売上は、第1四半期から36億円、3.7%の増加、円高為替影響を除き約6%の増加となりました。セラミックコンデンサは自動車市場向け、5G基地局向け売上が増加、アルミ電解コンデンサ・フィルムコンデンサは産業機器市場向け販売が減少したものの自動車市場向けが増加し、第1四半期からほぼ横ばいとなり、第1四半期から3億円、0.8%増加しました。インダクティブデバイスの売上は第1四半期から16億円、4.7%の増加となりました。産業機器市場向け売上が引き続き低調に推移した一方、自動車市場向けおよびスマートフォン向けなどICT市場向けが増加しました。その他受動部品の売上は、第1四半期から18億円、7.3%の増加となりました。高周波部品は5G基地局向けが好調に推移、またセラミックフィルタがスマートフォン向けに売上が増加、圧電材料部品・回路保護部品については第1四半期からほぼ横ばいで推移しました。受動部品セグメントの営業利益は、第1四半期から11億円、10.7%の増加となりました。セラミックコンデンサの営業利益は第1四半期と同水準を維持、アルミ電解コンデンサ・フィルムコンデンサは若干増益、インダクティブデバイスおよび高周波部品は増収により増益、圧電材料部品・回路保護部品は売上同様第1四半期から横ばいとなりました。
センサ応用製品セグメントの売上は、第1四半期から27億円、14.9%の増加、為替影響を除き約18%の増加となりました。温度・圧力センサは圧力センサが増加した一方、温度センサが減少し、温度・圧力センサ全体ではほぼ横ばいとなりました。磁気センサはホールセンサが第1四半期から自動車市場向けでさらに大きく減少、一方TMRセンサはICT市場向けで大きく増加し、磁気センサ全体で増収となりました。MEMSセンサはICT市場向け販売が増加し、増収となりました。センサ応用製品セグメントの営業利益は、第1四半期から15億円の増加でしたが、InvenSense買収関連費用が1億円減少したため実質14億円の赤字縮小。温度・圧力センサは減収ながら黒字を確保、磁気センサはホールセンサの減収・減益をTMRセンサの増収・増益でカバーし、若干赤字が残るものの利益を大きく改善、MEMSセンサも赤字継続ながら増収効果で収益性が改善しました。
磁気応用製品セグメントの売上は、第1四半期から▲10億円、▲1.8%減少しました。HDDヘッドの販売数量指数は、第1四半期の88から第2四半期に89となり約1%増加しましたが、HDD組立販売の減少により、HDDヘッド全体では約▲5%の減収となりました。HDDサスペンションは、サスペンションの売上がほぼ横ばいながら、サスペンション応用製品の増加により約11%の増収となりました。マグネットの売上は約▲8%減少しました。磁気応用製品セグメントの営業利益は、第1四半期から2億円、6.1%の増加となりました。HDDヘッドは減収により減益、一方HDDサスペンションは数量増加とサスペンション応用製品の生産効率改善により増益、マグネットは減収により赤字が若干増加しました。
エナジー応用製品セグメントの売上は、第1四半期から292億円、20.2%の大幅増加となりました。二次電池は、スマートフォン向けにおいて大手得意先向け売上が大きく増加、中国市場向け売上も好調に推移、タブレット、ノートパソコン向けやミニセルの販売拡大等により大きく増収となった一方、産業機器用電源は第1四半期からさらに減少しました。エナジー応用製品セグメントの営業利益は、第1四半期から160億円増加し425億円となりました。二次電池の売上数量増加による限界利益の増加、生産ピークによる稼働益、生産効率改善成果による相乗効果で、大幅増益を確保しました。
私からの説明は以上です。ありがとうございました。

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