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「フェライトの発明とその工業化」が権威ある
“IEEEマイルストーン”に認定

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〜東工大によるフェライトの発明とTDKによるフェライトコアの工業化が
世界のエレクトロニクス産業に大きく貢献〜

2009年10月13日
東京工業大学
TDK株式会社


(左)「IEEEマイルストーン」銘板 (右)世界初のフェライトコアを使用したコイル

(左)「IEEEマイルストーン」銘板
(右)世界初のフェライトコアを使用したコイル

東京工業大学(学長:伊賀健一)とTDK株式会社(社長:上釜健宏)は、このたび、「フェライトの発明とその工業化」について、世界最大の電気・電子技術者による学会であるIEEE※1(アイ・トリプル・イー)より、「IEEEマイルストーン」※2に認定されました。
今回の認定は、1930年に東京工業大学において発明された磁性材料「フェライト」が、日本のオリジナルな発明であり、その後TDKが工業化してエレクトロニクスの発展に貢献し、発明からほぼ80年たつ現在でも、さまざまな新製品、新技術を生み出していることが評価されたものです。
「IEEEマイルストーン」は、電気・電子技術およびその関連分野において、社会や産業の発展に大きく貢献した歴史的業績を表彰するもので、1983年に制定されて以来、全世界で80件以上が認定されています。日本での認定は、今回の「フェライトの発明とその工業化」が10件目となります。
フェライトは、1930年に、東京工業大学の電気化学科に在籍した加藤与五郎博士と武井武博士の研究から生まれた電子材料で、日本の独創的発明の一つです。その「フェライト」を事業化するため、日本における大学発ベンチャー企業の先駆けとして、1935年にTDK(当時の社名は、フェライト発明の大学名、研究室の名前から東京電気化学工業であった)が創立されました。
当時「フェライト」の応用は未知のものでしたが、東京工業大学とTDKが研究開発を進めた結果、「フェライトコア」という部品として製品化され、1937年に世界に先駆けて日本の無線通信機やラジオなどに応用され、終戦までにのべ500万個が出荷されました。その後、TVのブラウン管に使用される「偏向ヨークコア」や、電圧を変換する「トランス」など様々な電源部品に応用され、あらゆる電子機器の進化に影響を及ぼしました。そして、現在は、薄型テレビはもちろん、自動車分野では、話題のハイブリッド車用としても使われており、最先端エレクトロニクス機器の重要な電子部品として、広く社会に貢献しています。

なお、今回IEEEより贈呈される「IEEEマイルストーン」記念銘板は、東京工業大学 百年記念館とTDK歴史館(秋田県にかほ市)に常設展示いたします。 また、本日(10月13日)より8日間(10月20日まで)、東京工業大学 百年記念館の1階にて、「フェライトの80年 〜東工大とTDK 日本オリジナルの発明が世界的事業に〜」と題した記念特別展示も行います。

【ご参考】

IEEEマイルストーン記念銘板に刻まれた内容

“Development of Ferrite Materials and Their Applications, 1930-1945”
In 1930, at Tokyo Institute of Technology, Drs. Yogoro Kato and Takeshi Takei invented ferrite, a magnetic ceramic compound containing oxides of iron and of other metals with properties useful in electronics. TDK Corporation began mass production of ferrite cores in 1937 for use in radio equipment. The electric and electronics industries use ferrites in numerous applications today.

日本語訳;
「フェライトの発明とその工業化 1930-1945」
1930年、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士が、鉄などの酸化物からなる1つの磁性セラミック化合物で、電子工学の分野において実用的な性質を持つフェライトを発明しました。TDK株式会社は1937年に無線装置に利用するフェライトコアの大量生産を開始しました。今日、電気電子産業はフェライトを幅広い分野で応用し、利用しています。


※1:IEEE (正式名称:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)
アメリカに本部のある世界最大の電気・電子技術者による非営利団体組織(学会)で、日本語では「アイ・トリプル・イー」と称されています。世界160以上の国で37万人以上の会員を擁し、コンピュータ、電子、通信、電力、航空、バイオなどにおいて先進的な取組みがなされ、それぞれの分野で指導的な役割を担っています。現在39の専門部会があり、国際会議の開催、論文誌の発行、標準化などの活動を行っています。日本には東京、関西など9支部があり、約1万3千人の会員が所属しています。

※2:IEEEマイルストーン
IEEEが電気・電子技術およびその関連分野において、開発から25年以上経過し、社会や産業の発展に多大に貢献した重要な歴史的偉業を称えるために1983年に制定。これまでに、ボルタ電池やフレミングの二極管など80件以上が認定されています。
日本では、八木・宇田アンテナ(1995年)、富士山レーダー(2000年)、東海道新幹線(2000年)、セイコークオーツ(2004年)、シャープの電卓(2005年)、日本ビクターのVHSビデオ(2006年)、オムロン、阪大、阪急、近鉄の自動改札機(2007年)、東芝の日本語ワープロ(2008年)、愛知県刈谷の依佐美送信所(2009年)の9件が認定されており、今回の「フェライトの発明とその工業化」(2009年)は10件目となります。

本件に関するお問い合わせ

広報部  Tel.(03)6778-1055

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