TDKの将来戦略 次世代のモノづくり

成長戦略を牽引する、
最新鋭のモノづくり拠点竣工

当社は、2016年10月、秋田県本荘工場の敷地内に電子部品の新たな生産拠点となる本荘工場新棟を、同県にかほ市にある稲倉工場の敷地内に稲倉工場新棟を建設しました。

これまで、当社では秋田地区の拠点をグローバル市場に向けた電子部品の生産拠点として強化してきましたが、今後、厳しいグローバル競争に打ち勝つための成長戦略の一環として、秋田地区の電子部品の生産をより集中的かつ効率的に行う戦略的な生産拠点を新たに構えます。この生産拠点は、TDKのDNAである磁性材料技術をはじめとする各要素技術の共有とプロセスの改善を促進し、さらには顧客対応のスピードアップ、将来的な新事業・新製品の早期立ち上げを可能にします。

新工場は、「TDKインダストリ4.5」を具現化する生産拠点でもあります。「インダストリ4.0」とはドイツが産官学連携で進める、生産工程のデジタル化・自動化・バーチャル化のレベルを現在よりも大幅に高めることにより、コストの極小化を目指す動きです。当社では、その考え方に、「高い技術力に基づくゼロディフェクト品質の追求」を「0.5」として加えた「TDKインダストリ4.5」を当社のオリジナルとして展開しています。そして、秋田新工場の2拠点を通じて、グローバルレベルで同じ品質を可能にする「ロケーションフリー」の実現にもつなげていきます。

新工場は、「TDKインダストリ4.5」を具現化する生産拠点でもあります。「インダストリ4.0」とはドイツが産官学連携で進める、生産工程のデジタル化・自動化・バーチャル化のレベルを現在よりも大幅に高めることにより、コストの極小化を目指す動きです。当社では、その考え方に、「高い技術力に基づくゼロディフェクト品質の追求」を「0.5」として加えた「TDKインダストリ4.5」を当社のオリジナルとして展開しています。そして、秋田新工場の2拠点を通じて、グローバルレベルで同じ品質を可能にする「ロケーションフリー」の実現にもつなげていきます。

稲倉工場東サイト 稲倉工場東サイト

稲倉工場東サイト

建 設 地
:秋田県にかほ市象潟町立石4-3
延 床 面 積
:約15,000平方メートル
建物の構造
:一部2階建て
主 な 事 業
:フェライト材料及びフェライトコアの開発、設計及び製造
量 産 開 始
:2016年内を予定
本荘工場東サイト 本荘工場東サイト

本荘工場東サイト

建 設 地
:秋田県
由利本荘市万願寺1-6
延 床 面 積
:約50,000平方メートル
建物の構造
:2階建て
主 な 事 業
:高周波部品、ピエゾ部品など
電子部品の開発、
設計及び製造
量 産 開 始
:2016年内を予定

秋田新工場の特徴

「インダストリ4.0」の最新技術を展開

工場内は、カメラやセンサによる監視システムネットワークで、製造ラインが自律的にリアルタイムで工程の問題点を感知し、問題が発生したらラインを止めて製品を流さないようにします。そして、クラウドで分析した上でフィードバックをかけて、自動で正常化できるような仕組みとなっています。同時に在庫管理、エネルギー効率の面でも革新を進めます。

* 写真は生産設備のイメージ * 写真は生産設備のイメージ * 写真は生産設備のイメージ

モノづくり改革を通じた
ゼロディフェクトの実現

ゼロディフェクトには源流管理の構築がカギとなります。設計、材料、プロセス、管理のすべての領域で品質欠陥ゼロ化を目指します。そのためにも、ロボットやセンサを活用し、データからのフィードバックを徹底します。センサで集めた情報はビッグデータとして活用します。徹底的に解析し、温度や気圧、湿度などの管理に活かし、すべてをつなげて統合的に行います。

また、ロボットの活用は、最小人員のオペレーションでモノづくりを行うためにも重要となります。生産場所を選ばずに、同じ品質を生み出せるロケーションフリーを実現できるからです。ただ、全自動や無人化を目指しているわけではなく、人とロボットを最適に配置して、リードタイム、生産、ロジスティクスなどすべての領域で理想的なラインを構築します。

一貫生産 ロケーションフリー化

一貫生産 ロケーションフリー化 一貫生産 ロケーションフリー化

エネルギー効率の向上を目指した設計

秋田県の冬場の天候を活用し、積雪時の雪を格納して冷熱回収の補助とするなど、新棟はエネルギー効率の向上を目指した設計としています。本荘工場東サイトの屋上に設置した太陽光パネルは、工場全体の照明電力量の最大70%をカバーできる能力があります。また、2つの新棟は、駐車場の融雪装置や構内アーケードなど、従業員の働きやすい環境を意識した設計を行い、環境適応型の次世代モデル工場としての役割も期待されます。

エネルギー効率の向上を目指した設計 エネルギー効率の向上を目指した設計

新時代を創る次世代のモノづくり

植村 博之 副社長執行役員

植村 博之副社長執行役員
電子部品ビジネスカンパニーCEO
(兼)磁性製品担当

最先端のモノづくりを実現するプラットフォームとして、世界に誇る工場を創り上げていきます。

モノづくりの考え方を
根底から変える
秋田新工場

モノづくりの強化は当社にとって、大きなテーマでした。秋田新工場の構想は、2012年3月期より続いた構造改革期間に遡ります。当時、当社の主力であった積層セラミックコンデンサ事業の競争力が低下し、不採算事業となっていました。品質、リードタイム、生産コストなど多くの点で他社に後れを取っていたことが原因です。秋田地区の工場の老朽化も進んでいた上、散在していたことにより、工場間の移動などによる効率性も下がっていきました。

コストの面で競争力のある海外に生産拠点を移すという議論もありました。人件費の高騰が続く中国を避け、東南アジアなどへ移すことも一つの手段ではありましたが、それもいずれは立ち行かなくなります。また、それ以上に自動車の電装化、IoT社会の進展など、電子部品が生活の中により組み込まれていく世界では「品質」をこれまで以上に追求することが必要となります。様々な面で競争力の高い製品を創り上げることのできる、最新鋭の活気のある工場を作るという信念のもと2棟の新工場が2016年10月に竣工しました。

「TDKインダストリ4.5」を具現化し、
ゼロディフェクト品質の実現

「人材」「資金」といった投入する資本を最小限に抑え、生産効率を高めることですが、当社が目指す方向性としても大きくは異なりません。加えて、新工場では「0.5」の部分にお客様に欠陥品を一切出さない品質という付加価値を出せる「TDKインダストリ4.5」を追求しています。

欠陥品を生まない仕組みづくりに向け、「材料」×「プロセス」×「最適化」の追求がキーワードとなります。具体的には、お客様のセットの使われ方を反映した設計を通じ、完成品の品質を極限に高める材料を開発します。プロセスごとの良品条件を明確化し、手順、出来映えを意識した工程設計を徹底することで、管理品質の強化も行います。それによって、ゼロディフェクト品質を実現していきます。

世界中で同一の品質を生み出す
ロケーションフリー

リードタイムの短縮は大きな顧客価値を生み出します。一例を挙げると、フェライトの生産ラインはDSS(Direct Sintering System)というプレスと焼成のプロセスを短くする仕組みを導入しています。端的にいうと「粉を入れるとコイルができる」というのが理想です。さらにロボットの導入を進めます。単にロボットを活用するだけでなく、多能工化したロボットと人をうまく組み合わせて生産性を上げていきます。素材+製品の一貫統合ラインを構築し、生産場所を選ばないモノづくりにグローバルで取り組んでいきます。

PDFでは「TDKの将来戦略を理解する」の全文がご覧いただけます。

TDKの将来戦略