コーポレート・ガバナンス会長メッセージ

今後の生命線となる
「不良品ゼロ」に向け、
現場や取引先を
奔走しています

代表取締役会長上釜 健宏

TDKは、進むべき道を着実に、そしてダイナミックに前進しています。世界最大のセンサメーカーを目指して、まずはセンサ事業の売上高倍増に挑んでいますが、それぐらい飛躍しないと面白くありません。また、二次電池やパワーソリューション全体にも大きな期待を寄せています。ただし、そうした成長戦略を確実に成功させていくためには、取り組むべきいくつかの重要な課題があります。

最も重要な課題は「品質」です。尊い人命が失われた当社加湿器の火災事故を経験したTDKは、品質に対する社会的責任の重さを従業員一同が胸に刻んでいます。今後も電装化が進む自動車向けでは、品質不良は人命に関わる大事故につながりかねず、より一層の品質向上と品質管理が重要になっています。そのため当社は、不良品を出さないモノづくりを徹頭徹尾追求しており、コンプライアンス強化の一環として、私自身も現場に赴き品質監査の陣頭指揮を執っています。今後モジュールやユニットでの展開を強化していくことを踏まえ、部品の調達先の社長に直談判もして、徹底した品質管理をお願いしています。

コーポレート・ガバナンスも継続的に強化していきます。TDKの取締役会は監督と執行の分離が進んでおり、3名の社外取締役には、それぞれの豊富な経験を活かして、執行陣への的確なアドバイスをいただいています。今後は、監督と執行の完全な分離といった形式的なことのみに捉われず、実効力があり、バランスの取れた体制づくりに努めていきます。また、近年買収した企業に対するガバナンスも重要なテーマです。買収を成功につなげていくために特に重要なことは、「人」のマネジメントです。技術交流や対話を重ねていき、従業員のモチベーションを高めていくことが欠かせません。

過去80余年と同様に、技術への投資を怠りなく行いながら、近未来の社会で求められるものを常に考え続け、つくり続けていく姿勢を決して失ってはなりません。製品を社会の要請に合わせて進化させていくためには、その基礎となる素材から製品までが一貫したモノづくりを守り、磨き続け、さらには他社と異なる方法を常に先駆けて手掛けていく必要があります。

「磁性といえばTDK」といわれる企業になることを引き続き目指しながら、長期持続的な企業価値向上を実現していけるよう、励んでいく所存です。

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コーポレート・ガバナンス