セグメント別事業戦略

受動部品セグメント

受動部品事業は売上高の約半分を占めるTDKの「主力」となるセグメントで、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサおよびフィルムコンデンサから構成されるコンデンサ事業、コイルなどのインダクティブデバイス事業のほか、高周波部品、圧電材料部品・回路保護部品を扱うその他受動部品事業で構成されます。モバイル機器の高機能化・多機能化、また自動車の電装化のさらなる進展は、受動部品の需要拡大が継続することを意味しており、今後も高い成長が見込まれます。

受動部品の手引き受動部品の手引き

エレクトロニクス社会を支える受動部品

電子部品にはIC、LSIなどの能動部品と、コンデンサ、インダクタ、抵抗器など、電力を蓄えたり、放出したり、消費したりする受動部品があります。能動部品は受動部品の助けを借りて、初めて機能します。

モバイル機器や家電、OA機器、自動車、ロボット、産業機器などの回路基板には、多数の半導体素子を集積したCPUやメモリとともに、多種多様な受動部品が搭載されています。とどまることのない電子機器や自動車の進化を支えるべく、受動部品のさらなる小型化・軽量化・低背化やモジュール化を推進しています。

事業戦略事業戦略
  • モノづくり力の強化を進め、QDC競争力を向上する
  • Qualcomm社との提携を最大限に活用し、付加価値の高い製品を「First-to-Market」で実現する
  • 小型化・低背化の飽くなき追求を継続する
    (薄膜技術・SESUB技術)

市場データ

電気自動車の普及状況(HV、PHEV、EV)

出典:株式会社総合プランニング『2017年版電気自動車関連市場の最新動向と将来予測』

センサ応用製品セグメント

センサを主要な戦略成長製品と位置付け、積極的な企業買収を展開したことにより、磁気センサや温度センサなどの従来のTDK製品群に、多種多様なセンサが加わり、非光学式センサ製品において世界トップクラスのラインアップを短期間で構築することができました。

グループのセンサビジネスを統合して、新たに設置した「センサシステムズビジネスカンパニー」のもと、ICメーカーとも協業しながら、センサの複合化やモジュール化、さらに高度なセンサフュージョンを推し進めて、世界No.1のセンサソリューションプロバイダーを目指していきます。

センサの手引きセンサの手引き

トリリオンセンサ時代が間近に

視覚、聴覚、触覚などの五感に関する情報、温度、湿度、大気圧、加速度、慣性など、体感に関連した情報、さらには人間の感覚では捉えられない磁気や超音波などを検出し、電気信号に変換して出力するのがセンサです。スマートフォンに代表されるモバイル機器や自動車など、身の回りの電気・電子機器に数多く搭載されており、暮らしやビジネス、産業を見えないところで支えています。

さまざまなIoTデバイスの爆発的な拡大に伴い、2020年代にはセンサの年間生産量は1兆個を超えると予測されています。当社は、M&Aを通じて集積した非光学式センサ技術と圧倒的な製品ラインアップにより、IoT時代の世界をリードすることを目指しています。

事業戦略事業戦略
  • 分散していた組織を統合し、ボーダレスなマーケティング・R&D体制を実現する
  • センシングのコア技術・素材技術にIC技術・パッケージング技術を融合し、高機能・高付加価値のセンシングソリューションを提供する
  • 既存センサ製品の顧客基盤を拡大する

市場データ

世界のセンサ需要見込み(非光学式)

磁気応用製品セグメント

磁気応用製品事業は、HDD用磁気ヘッドやHDD用サスペンションを取り扱う記録デバイス事業、電源およびマグネットを取り扱うその他磁気応用製品事業で構成されます。
磁気応用製品事業の中核となっているのは、高いシェアを誇るHDD用磁気ヘッドです。磁気記録媒体に情報の書き込み・読み取りを行うHDD用磁気ヘッドは、ナノレベルの薄膜プロセス技術をたゆみなく投入することで、驚異的な記録密度の向上を達成してきました。また、低損失フェライトやトランス技術などを活かした高効率電源、材料技術を駆使した高性能マグネットなどは、省エネ・省資源にも大きく貢献しています。

受動部品の手引き受動部品の手引き

現代人は磁石がないと…

エネルギーの補給なしに磁力を保ち続けるマグネットは、現代社会を根本から支えています。たとえば、自動車には100個前後の小型モータが搭載され、そこにはフェライトマグネットが使われています。また、xEVの駆動用モータには、強力なネオジムマグネットが使われています。

また、産業機器やロボット用モータ、風力発電システムの発電機など、今後は高性能なマグネットの需要がますます拡大していく見込みです。TDKは、創立以来、80年を超えて磨き上げてきたDNAの一つである磁性材料技術をさらに磨きながら、社会に貢献していきます。

事業戦略事業戦略
  • 素材事業の原点である磁性事業を抜本的に再構築する
  • HDD業界での変化と技術革新をリード

市場データ

車載モータのシステム領域別世界市場予測

注1. 車両生産台数ベース
注2. 2016年以降予測値(2016年8月現在)
出典:株式会社矢野経済研究所 『車載モータ世界市場に関する調査(2016年)』

車載モータ世界市場規模

注1. 車両生産台数ベース
注2. 2025年予測値(2016年8月現在)
出典:株式会社矢野経済研究所 『車載モータ世界市場に関する調査(2016年)』

フィルム応用製品セグメント

フィルム応用製品事業は、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのICT機器向けの二次電池を中心として、車載用や産業機器用二次電池など、各種のエナジーデバイスを取り扱います。
リチウムポリマー電池を開発・生産するATL社は、リチウムポリマー電池分野におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。また、新たなアプリケーション分野として、ドローンなどにも広がりを見せています。

受動部品の手引き受動部品の手引き

大きな可能性を秘めたリチウムポリマー二次電池

モバイル機器への搭載が拡大してきたリチウムイオン二次電池の一種で、電解質にゲル状にしたポリマー(高分子)を使用しているのがリチウムポリマー二次電池です。

小型・軽量化が容易なことに加えて、形状の自由度も高いことから、スマートデバイスの薄型化を追い風に、この10年で需要が急増しています。今後は、ノートパソコンやスマートフォンの角形電池からの置き換えや、小型・高容量の電池が求められるIoT端末などでの需要拡大が見込まれます。また、ドローン、バーチャルリアリティ機器ほか、ロボットやAGV(無人搬送車)など、産業機器・エネルギー分野での採用も進んでいます。

事業戦略事業戦略
  • 民生用バッテリのリーディングメーカーとして
    最高のパフォーマンスと信頼性を提供する
  • エナジー関連製品群を素材・部品から垂直統合した
    強みで拡大する
  • 将来の事業拡充の体制整備を開始

市場データ

世界の2次電池需要見込み(非ICT市場)

PDFではセグメント別事業戦略の全文がご覧いただけます。

セグメント別事業戦略