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Vol.9 エネルギー革命に向けたリチウムポリマー電池の新たな展開

世界を一変させたリチウムイオン電池の発明

「ローマは一日にしてならず(Rome wasn’t built in a day.)」という格言があります。大きなことを成し遂げるには、それなりの歳月を要する意味ですが、同様に、どんなイノベーションもいきなり生まれるものではなく、先人が蓄積した技術を礎として生まれるものです。

2019年のノーベル化学賞は、画期的な二次電池*であるリチウムイオン電池(LIB)の開発に貢献した3人の研究者(米国のS・ウィッティンガム氏とJ・グッドイナフ氏、日本の吉野彰氏)に授与されました。
*二次電池:放電によって使い切りとなる一次電池に対して、繰り返し充放電可能な電池のこと。

リチウムイオン電池は、重量および体積エネルギー密度が高く、自己放電が少なくて長寿命など、きわめて優れた特長をもつ二次電池です。1991年に実用化されて以来、携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンなど、モバイル機器の小型・軽量化と普及をもたらし、IT社会の発展に大きく貢献したことが受賞の理由となりました。

各種二次電池のエネルギー密度の比較を以下に示します。いかにリチウムイオン電池が、傑出した二次電池であることがわかります。

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