皆様からのご意見・ご要望を募集中!
サイトの品質向上のため、アンケートにご協力をお願いします。
(所要時間:3分程度)

アンケートに答える

後で回答する

回答しない

TDK
Tech-Mag TDK Techno Magazine 〜テクマグ〜
サイト内検索
メールマガジン登録個人情報保護基本方針
home
電気と磁気の?館
じしゃく忍法帳
フェライト・ワールド
column
テクの雑学
アースサイエンス&TDKテクノロジー
パワーエレクトロニクス・ワールド
コンデンサ・ワールド
なるほどノイズ(EMC)入門2
なるほどノイズ(EMC)入門1
過去の読み物

TDKホームページ
 トップページテクの雑学 > 第78回 より高速かつ広域な通信網の実現に向けて −WiMAXの可能性−
テクの雑学

より高速かつ広域な通信網の実現に向けて −WiMAXの可能性−

無線メッシュ中継機能
 WiMAXには、「無線メッシュ技術」への援用も期待されています。
 無線メッシュ技術とは、中継機能を持ったアクセスポイント同士を相互に接続することで、無線LANのアクセス可能範囲を広める仕組みです。屋内LAN向けではすでに多くの製品で実現されていますし、802.11j規格対応で4.9GHz帯を使う製品なら、屋外でも利用が可能です。
 このメッシュ中継部分にWiMAXを用いれば、より広範囲で高速な無線アクセスが可能になるわけです。WiMAXの通信範囲50km程度というのはあくまで仕様上の理論値であって、実際には十数km程度に留まると見込まれていますが、それでも周囲10kmあたり一個程度のアンテナで高速に無線通信できるようになれば、「どこでも高速ネットワーク接続」の実現に大きく近付くことになるでしょう。


モバイルWiMAX
 日本では、WiMAXから派生した移動体通信技術「モバイルWiMAX」のほうに大きな注目が集まっています。その名の通り、WiMAX規格をベースにモバイル機器での利用性を向上させることを目的として考案されたもので、IEEEでは802.16e/f規格として策定、後に802.16-2005へ発展しました。

 モバイルWiMAXでは周波数帯を6GHz以下として、さらに電波の直進性を弱めて使い勝手を向上させました。日本では2.5GHz帯が割り当てられる見込みです。また、通信利用可能距離を3km程度とする代わりに、基地局を切り替えながら通信を行なうハンドオーバーを実現していることも特徴。仕様上の最大通信速度は75Mbpsとされ、時速120km程度で移動しながらでも安定した通信ができることを目標として開発されています。

 このような特徴を持つことから、いわゆるモバイル機器だけではなく、ITS分野における各種情報提供サービスや、次世代携帯電話での利用も視野に入れられています。
 2007年10月には、ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)の総会で、モバイルWiMAXが新たな陸上無線インタフェースとして承認される見込みです。すでに承認済みの陸上無線インタフェースは、W-CDMAやCDMA2000など、いずれも移動体通信メディアとして携帯電話などに用いられている技術。このことからも、モバイルWiMAXが次世代携帯電話用データ通信技術として採用される可能性は高いと目されています。

WiMAXの実用化に向けて
 海外では、すでにラストワンマイル用途でのWiMAX運営事例が多数あります。また日本国内でも鷹山が、WiMAXを使った無線通信サービス「BitStand」を東名阪エリアで提供しています。ただし、BitStandはアンテナと端末の間をWi-Fiで接続、その先を4.9GHz帯を使うWiMAXで接続するサービスで、いわゆるホットスポット的な形態。日本国内ではまだモバイルWiMAXの認可が降りていないためですが、いずれモバイルWiMAXとの連携による本格的な移動体通信サービスが提供されることは必至です。

 モバイルWiMAXに関する国内の最新動向を記しておくと、総務省は2007年9月10日から10月12日までの期間で、次世代高速無線通信の全国サービスに向けた電波利用免許の申請を開始しました。新たに割り当てられるのは2.5GHz帯で、最大2社に免許を与えるとされています。携帯電話のキャリアに対しては単独での事業参入を認めないものの、出資比率が3分の1以下の新会社なら参入可能としたため、NTTドコモ&アッカ・ネットワークス連合、KDDI&京セラ連合、ソフトバンクモバイル&イー・アクセス連合の3陣営が、WiMAXによるサービスの免許取得を狙っているようです。


著者プロフィール:松田勇治(マツダユウジ)
1964年東京都出身。青山学院大学法学部卒業。在学中よりフリーランスライター/エディターとして活動。
卒業後、雑誌編集部勤務を経て独立。
現在はMotorFan illustrated誌、日経デジタルARENAなどに執筆。
著書/共著書/編集協力書
「手にとるようにWindows用語がわかる本」「手にとるようにパソコン用語がわかる本 2004年版」(かんき出版)
「記録型DVD完全マスター2003」「買う!録る!楽しむ!HDD&DVDレコーダー」「PC自作の鉄則!2005」(日経BP社)
「図解雑学・量子コンピュータ」(ナツメ社)など


前のページへ | 2/2 | 次のページへ

ページtop
HOME 電気と磁気の?(はてな)館 アースサイエンス&TDKテクノロジー テクの雑学 コンデンサ・ワールド
Copyright(c) 1996-2014 TDK Corporation. All rights reserved.
※記事の内容は、記事掲載時点での情報に基づいたものです。一部、現在TDKで扱っていない製品情報等も含まれております。
TDKホームページは、Internet Explorer5.5以降、Netscape Navigator7.0以降でご覧いただくことを推奨しています。